2013年7月22日月曜日

瓜の仕込 ~ 一番漬け ~

7月のはじめから続々と入荷している瓜。
その日のうちに塩漬けして水分を抜いた後、いよいよ酒粕での一番漬けに入ります。


瓜は、朝採りの状態で入荷後、そのまますぐに下準備を行っています。
冷たい水できれいに洗いあげ、二つに割り、種を取り、塩漬けに。(この様子は、「瓜入荷」でご紹介しています。)
塩をたっぷりと使い、高い塩分濃度のなかにおくことで、瓜の実を殺菌するとともに、余計な水分を外に出します。
こうすることで、酒粕のうまみを吸収させやすくするのです。
 
塩漬けでは瓜からたくさんの水分が出るのですが、日陰干しをし、水分をきって、漬け込みを待ちます。

わたしたちの蔵では、一番漬けに「半切り」(はんぎり)という容器を使います。
酒蔵での仕込みに使う、浅めの桶です。
 
この半切りに、たっぷりと粕を敷き、そのうえに瓜を並べます。
 
水分を抜く際には、切断面を上向きでしたが、
粕に漬けこむ時には、逆向きです。
 











そしてまたたっぷりの粕を敷き詰め・・・これを繰り返します。
 
ちなみに、この粕。
もちろん自蔵で醸した純米酒の粕です。
米と米麹と水。地の恵みだけで造ったお酒の粕なので、その天然のうまみを存分にあじわっていただきたくて、
保存料、着色料はもちろん、砂糖などの調味料も何も加えずに使っています。
杜の蔵が100年の歴史のなかで大切につくり上げた純米酒のうまみ!
お酒のおいしさに自信があるからこそ!の無添加粕です。





















瓜は、丁寧に、下の段の瓜にきれいに重なるように並べます。
規則的に並べることで、圧力も均等にかかり、型崩れも防ぎます。





















最期にもたっぷりの粕を敷き詰めます。
この中に、300枚以上の瓜が漬けこまれているんですよ。





















カビが生えてこないように、側面に付着した粕はきれいにふき取ります。

しっかりと蓋をしたら一番漬けの作業は完了!

粕につけることで、瓜の果肉にしみこんだ塩分が抜けるのをただひたすら待つのみです。





 

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